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新しい環境経済学 実証ミクロアプローチ

因果推論と構造推定を駆使し、
環境政策に確かなエビデンスを。

小西祥文著『新しい環境経済学――実証ミクロアプローチ』 (日本評論社、2026年8月刊)のサポートサイトです。
第I部〜第III部の課題と、第V部【実践編】の分析を実行するための Stata・Rのコードとデータを提供します。

2026年8月刊 A5判・366頁 Stata & R ISBN 978-4-535-54143-6

About This Site

このサイトについて

本書は、因果推論と構造推定を補完的に用いる「実証ミクロアプローチ」を軸に、 環境政策を正確に評価し、より効果的に設計するための考え方や手法を解説しています。

環境政策の評価と設計を軸に、環境経済学の実体的な知識と、 理論と実証を往復する研究者の思考法を同時に学ぶ書籍となっています。

  • 本書の「はしがき」は【 コチラ 】で公開中。
  • 著者の小西祥文先生による本書のセールスポイント、位置づけや強み、 ご執筆のねらいなどのメッセージは【 コチラ 】にまとめています。ぜひご覧ください!

このサイトでは、本文を読みながら実際に手を動かして学べるよう、演習用のコードとデータをまとめます。

第I部〜第III部の3つの【部末課題】では、理論モデル、因果推論の設計、定量的な政策評価の実装を横断的に学びます。
第V部【実践編】では、環境経済学の主要研究で用いられた実データを素材に、代表的な実証手法の再現演習を提供します。

Code & Data

コードとデータ

第I部〜第III部の課題

各部末の課題に対応する仮想データ・実データと、Stata/Rの解答コードを掲載します。

第I部の課題

ヘドニック価格法による限界支払意思額の識別・推定

仮想データを用いて、「ヘドニック価格法」のOLS・IV推定と限界支払意思額(MWTP)の識別について学べます。 Chay and Greenstone (2005, JPE) をもう一段深く学ぶための課題です。

[リンク]
第II部の課題

マッチングDDと打ち切りデータ

アウトカム変数にゼロが多く「打ち切りバイアス」が疑われる場合に、マッチングDDを応用するための対処法を、OECDのデータを仮想的に用いて実践的に学ぶ課題です。

[リンク]
第III部の課題

EBPMと排出権取引の費用対効果

初級~中級の教科書で学ぶ「排出権取引市場」の実際の費用対効果や均衡価格の導出について、 Greenstone et al. (2025, QJE) のデータを用いて、もう一段深く実践的に学ぶための課題です。

[リンク]

第V部【実践編】

トップジャーナル掲載論文のデータと手法を素材に、主要な研究デザインと推定方法を実践的に学びます。

  1. 1 潜在的アウトカムと回帰分析 [リンク]
  2. 2 ランダム化比較実験と操作変数法 [リンク]
  3. 3 差の差(DD)デザイン [リンク]

    (参考)

    第V部「3 差の差(DD)デザイン」で紹介している著者の資料:

    小西祥文(2023)「DIDの計量経済手法の近年の展開~問題と対策~」 日本経済学会チュートリアル・セッションのスライド 、および同セッションの サポートGitHub

  4. 4 回帰不連続(RD)デザイン [リンク]
  5. 5 標準誤差について *このセクションは演習課題はありません
  6. 6 支払意思額(WTP)の推定 [リンク]
  7. 7 限界削減費用(MAC)の推定 [リンク]

Contents

本書の構成

第I部 実証ミクロアプローチで進化する環境経済学

  1. 第1章新しい経済実証と環境経済学
  2. 第2章構造推定と誘導型推定:ヘドニック価格法を例として
  3. 第I部の課題ヘドニック価格法による限界支払意思額の識別・推定

第II部 環境政策の効果を科学する実証経済学

  1. 第3章環境規制と戦略的行動を考える
  2. 第4章環境ナッジを考える
  3. 第5章環境規制のイノベーション促進効果を考える
  4. 第II部の課題マッチングDDと打ち切りデータ

第III部 環境政策をデザインする実証経済学

  1. 第6章政策ニーズからエビデンスを考える:気候変動対策としての建築規制(1)
  2. 第7章政策ニーズから研究デザインを考える:気候変動対策としての建築規制(2)
  3. 第8章環境政策とEBPM(1):排出権取引の歴史からEBPMの本質を学ぶ
  4. 第9章環境政策とEBPM(2):ベストプラクティスから学ぶ
  5. 第III部の課題EBPMと排出権取引の費用対効果

第IV部 自然科学×実証経済学で気候変動に挑む

  1. 第10章気候変動の社会的費用を考える(1):これまでのSCC
  2. 第11章気候変動の社会的費用を考える(2):新しいSCCへ

第V部 実践編:環境経済学でよく用いられる実証手法をつかむ

  1. 1潜在的アウトカムと回帰分析
  2. 2ランダム化比較実験と操作変数法
  3. 3差の差(DD)デザイン
  4. 4回帰不連続(RD)デザイン
  5. 5標準誤差について
  6. 6支払意思額(WTP)の推定
  7. 7限界削減費用(MAC)の推定

How to Use

本書とサポートサイトの使い方

本書では、環境経済学と実証分析をより実践的に学ぶため、 第I部〜第III部末に配置した演習課題と、第V部【実践編】を用意しています。

第I部〜第III部の課題

各章をお読みいただいたうえで課題に取り組んでいくことで、 実証分析のミクロ的基礎、データ構造に基づく因果推論の設計、 定量的な政策評価の実装を 一貫して結びつけるトレーニングを積むことができるように工夫しています。
単に結果を再現するだけでなく、「何が識別されているのか」 「推定量は何を意味するのか」「結果をどこまで一般化できるのか」を 意識しながら挑戦してみてください。

第V部【実践編】

ここでは、実証分析の実践力を養います。 第I部〜第IV部とは独立してご利用いただくこともできます。 初級〜中級レベルの計量経済学の知識を確認しつつ、 実際の論文で用いられた手法と実際のデータを使って、実証結果の再現に取り組みます。 代表的な実証分析の手法に加え、環境評価手法や限界削減費用の推定法など、 特に環境経済学でよく用いられる手法も解説します。
重視するのは、高度で複雑な推定技法そのものではなく、 適切な研究デザインと比較的シンプルな分析によって、 経済学的に重要な問いに答えるための実践力です。

第I部〜第III部の課題と第V部【実践編】で用いる Stata/Rのコードとデータは、このサポートサイトで提供しています。 まずは自分で試行し、難しいと感じたら、ためらうことなく解答コードを確認してください。 「習うより慣れよ」の精神で、提供されているコードをまねながら学んでいくのが効果的です。

Disclaimer

ご利用に際してのお断り

なお、本サポートサイトやGitHubリポジトリ、本書(『新しい環境経済学』)の内容、およびサンプルコード等の資料は、情報提供のみを目的としています。 運用に際しては十分にご確認をいただき、お客様ご自身の責任とご判断に基づいて行ってください。 これらの情報を運用した結果により損害等が生じた場合でも、日本評論社・著者はいかなる責任も負うことはできませんので、ご留意ください。